フランク・ダラボン「ミスト」




微妙にネタバレを含むので、未見の人は以下の文章を見ないでね♪




















いや〜、本当によくできた怪獣映画でした。素晴らしかった!
話題になっているラストシーンも含めて、「マタンゴ」や「吸血鬼ゴケミドロ」なんかの、見た後に嫌〜な後味の残る特撮映画を見ている「あの感じ」を味わうことが、まさかアメリカ産のメジャー映画で再体験できるとは思わなんだ。


霧の向こうに得体のしれない何かがいて…というとジョン・カーペンターの「フォッグ」を彷彿とさせるのですが、アッチは化け物が海賊の死霊だったんで、雰囲気としての恐怖を味わえる映画でしたが、コッチは、相手が実体のあるモンスターと、パニック状態で異常な心理状態に陥った人間ですからね。
生身がある分、余計に恐ろしいわ!


個人的には、映画のイントロダクションで主人公が描いている絵の中に、カーペンターの「遊星からの物体X」のポスターが混じっていたのが好印象でした。(笑)