THE SOFT BOYS!

 

1976

1976

 
大英帝国が生んだ偉大な鬼才。
ロビン・ヒッチコック率いるバンド、THE SOFT BOYS!
SOFT BOYSは、ほんとにフェイヴァリットなバンドの一つです。
父親が短編小説の作家(だったハズだ、確か)で、幼いころから映画や音楽などの芸術に親しんでいたロビン・ヒッチコックは、豊かな才能に恵まれたミュージシャンとして認められている反面、本気でタイム・マシーンの製作にとりかかるなど、かなりの変人としても有名らしいです。
そんな彼が作り出す音楽は、下手なんだけど妙に印象に残るヘンテコな歌と、ラバー・ソウルの頃のTHE BEATLESから更にタガを外したような不可思議なギターサウンドによって奏でられる、現実と幻想、温もりと無機質が入り混じる唯一無二の音世界で、このアルバムは初期のアルバムからの選曲に、デモやライブ音源をブチ込んだ編集盤。
デモ音源なんて、ひたすらユルユルで弛緩し切ってるんだけど、それでも若き日のロビン・ヒッチコックの人柄が聴いてる側にも伝わってきて、な〜んもやることなくて、ダラーっとした時間には、恐ろしい程シックリきます。
ポップなんだけど、シュールな歌詞世界、オリジナル・アルバムのジャケットも含めて、至宝のようなバンド。