スポーツナビより、ちょっとだけ早い「戦極」結果

新宿バルト9で行われた、「戦極第2陣」のパブリックビューイングに行ってきました!


昨日の夜が会社の飲み会だったんで、飲みすぎによる頭痛と腹痛に悩まされながらの観戦だったんだけど、映画館のスクリーンで観る格闘技イベントは、なかなか良いものでした。


とりあえず、ちょこちょこ感想とか入れながら、試合結果を列記。
メモも取らず、記憶だけを頼りに書いていくんで、間違ってたらゴメンなさい…。


OP
旗揚げの和風テイストとは異なり、OPではNIRVANA、a〜ha、DEAD OR ALIVE等が無節操にミックスされたハウスサウンドが会場に流れてスタート。
全選手入場後、火薬を使った演出があったが、ジョシュ・バーネットだけ耳を塞いでいた(笑)。キュート。
解説には、tk高坂剛と、GRABAKA総帥菊田早苗


第1試合 ライト級
北岡悟 VS イアン・シャファー


パンクラスismの寝業師、北岡がマスイベントに登場。煽り映像では、「自信家で、ビッグマウスなんだけど、運が無い」みたいなキャラクター。PRIDE出場を賭けた査定試合で勝利もPRIDE消滅、船木に対戦アピールもガン無視される、といった今までのエピソードが語られる。
北岡、入場曲はGacktカヴァーver.の「哀・戦士」。ナレーションを担当されている池田秀一さんを意識したんだろうか? スパッツには、「おねがい!マイメロディ」のロゴは無し。体重を70kg以下に落して、身体が一回りくらい小さくなっているように見えた。
北岡、シャファーに組み付くと、腕をカンヌキ状に固めたまま投げつけてテイクダウンしフロントチョーク。
シャファー、必死に逃れようとするも、北岡に脚を挟み込まれるなどして脱出できず、タップ。
北岡が秒殺勝利で第1試合を飾った。思わず館内の客も拍手。
北岡の目には光るモノが……。良かったね、としか言いようがないよ。
しばらく迷走が続いていたけど、北岡が久々に良い仕事をしてくれた。


第2試合 ウェルター
マイク・パイル VS ダン・ホールバックル


マイク・パイルは規定体重オーバーで、減点1。悪意は無く、軽量時の勘違いによるミスらしい。
筋肉質だが、ラバーガードを駆使するなど器用さを見せるマイク・パイル。
ダン・ホールバックルは長い手足を駆使して打撃。グラウンドの相手への豪快な踏み付けではドヨメキが起こる。
1R終盤、相手の打撃を見切ったか? マイクが攻勢に立ち、最後は三角締めで一本勝ち。
これから人気が出る選手かもしれない。


第3試合 ライト級
光岡映二 VS イ・グァンヒ


煽り映像では、ヨアキム・ハンセンを破った戦績を紹介される光岡。かつて、五味隆典がハンセンに敗れたことにも触れ、「Road To Gomi」をアピール。
光岡、相手をテイクダウンし、バックマウントから殴る。嫌がって、首が空いたところにスリーパー。
教科書どおりの攻め方で、相手の打撃を封じ完勝。
光岡、マイクで五味への対戦アピールも「今はまだ早いんで……次の次くらいにやらしてください!」
リングサイドの五味は苦笑。


第4試合 ウェルター
佐々木有生 VS ジョルジ・サンチアゴ


佐々木は日本では、久々の試合か? パンクラスに出ていた時よりも、精悍さが増していた。
ジョルジ・サンチアゴは、花柄のパンツにサングラスに陽気に入場。セコンドが持っているATTのフラッグにいっぱい血が付いてて怖い。
1R、煽りVでは「打撃の強さ」をアピールされていたサンチアゴだが、なかなか前に出てこない。
サンチアゴがパウンド。耐える佐々木は、ラウンド終了間際で腕十字! しかし、ここでゴング。
2R、ジリジリとした距離の詰め合い。グラウンドで佐々木が攻勢に。肩固めを極めようとするが、これは極まらず、すかさず腕十字に移行……が、ここでも腕が伸びきる前にゴング。場内からは溜息。
3R、グラウンドで佐々木、有利なポジションを取る。と、その時下になっていたジョルジ・サンチアゴが電光石火の腕十字。堪らず佐々木はタップ。場内からは落胆の声が漏れるも、コレはおもしろい試合だった。
サンチアゴの実力は、未だ見えなかった。また、呼んで欲しい選手だ。


第5試合 ヘビー級
中尾“KISS”芳広 VS BIG・ジム・ヨーク


煽りVでは、やはりキス事件をいじられる中尾。「そんなキャラ捨てちまえ!」みたいな感じで池田秀一さんに良い声で怒られる。煽りV中のBGMは、New Orderの「Perfect Kiss」(笑)。
BIG・ジム・ヨーク、デカい! MARSで、アンソニー”辰治”ネツラーとIRO関に勝ってる選手らしいんだが、それ戦績としてあんまり参考にならないような……。
中尾は「威風堂々」に合わせて、散々勿体をつけてから入場。プロレスファン的には、この曲聴くと高田総統が出てくるイメージが出来上がってしまっているので、違和感バリバリ。セコンドにはTK。
1R、中尾を距離をとって時折前蹴り。相手に尻を向け、フリフリする挑発を見せる。相手の周囲をグルグル回りながら何故か大量に発汗し出す中尾。
菊田「尋常じゃないくらい汗が出てますよ!」のコメントに、場内笑い。
本当に、中尾さんには、「トンパチ」って言葉が似合うな〜。動き無いまま、1R終了。大ブーイング。
2R、中尾が相手の片足を掴んでテイクダウンも、ヨーク瞬時に起き上がって背中を見せて逃げだす。
コレを追った中尾、後ろからパンチを効かせるとヨークはダウン。パウンドで追い討ちをかけたところで、レフェリーストップ。TK曰く「そういう作戦」だったらしい。
中尾さん、興奮の余りカメラのレンズにKISS! 唾液と熱で、レンズが曇るというか濁る。
それを大画面で見せられた我々、パブリック・ビューイング組。うわっ、キショッ!
本当に、中尾さんには、「トンパチ」って言葉が似合うな〜。
試合後はマイクで、6.8戦極さいたまスーパーアリーナ大会での藤田和之戦をアピール。
試合間隔近すぎるよ! 場内からはブーイングも。本当に、中尾さんには、(略)。


休憩中に、6月の戦極第三陣出場選手の発表(三崎和雄吉田秀彦が出場)と、8月の第四陣の開催決定が伝えられる。8月大会には五味が出場。
それぞれがマイクアピール。三崎がまたおもしろいこと言わないかな〜とドキドキしながら見るも、「ジョルジ・サンチアゴと戦って、佐々木の敵を討ちたい」「6月の相手は決まってないが、頑張る」みたいな至極まっとうな内容でガッカリ。
入場者数発表も、1万人行かなかったみたいだ。


第6試合 ライトヘビー級
川村亮 VS ケビン・ランデルマン


1R、開始早々ケビンのフックが炸裂! 倒れる川村に「すわっ! 秒殺か!」と焦るも、思ったよりはダメージはなく、バックをとったケビンの腕をアームロックに捕らえようとする川村。
ランデルマンに、コーナーに押し込まれる→腕を取る、という展開が続く。
病み上がりのランデルマン、後半では全身から汗。スタミナも切れてきたか、動きにバネがなく、パワーも感じられない。
2R、やはり、押し込むランデルマンと、押し込まれる川村という展開に終始。川村アームロック狙いも、打開策にはならず。スタンドに戻ると、川村の打撃が当たりだす。
3R、完全にガス欠を起こしたランデルマン。川村、自ら飛び込んでKO狙いも、「あと一発」「あと一撃」がどうしても出ない。
結局、判定にまでもつれ込み、相手を押さえ込み続けたランデルマンがフルマークで判定勝利。
会場&場内のリアクションは「え〜!」
それくらい、ランデルマンはダメージを受けていたし、疲労していた。
川村「らしくない」試合運びで、ビッグネーム越えはならず。試合後には両者、再戦を約束。
今度は、万全な状態で見たいものだ。


セミファイナル 無差別級
近藤有己 VS ホジャー・グレイシー


この日、一番楽しみにしていた試合。ホジャー・グレイシー、MMA2戦目にして日本上陸。
迎え撃つは、パンクラス不動のエース近藤有己! 無差別級の試合で体格的に有利なのはホジャーだが、打撃アリのルールでは、手こずるかな? 等と素人予想。
ホジャーは、柔術着を着ての入場。曲は「ラスト・オブ・モヒカン」ではなく、入場も一人で。
リングインすると、ギを脱ぐ。
近藤は、いつも通りエンヤ。
ホジャー、デカい。オーラがある。
試合開始早々に、コーナーに近藤を押し込めるホジャー、そこからテイクダウン。
あれよあれよという間に有利なポジションをとっていき、マウントポジションへ移行。そこから、何のためらいも無く、迷わずパウンドを打つ。あまり威力はなさそう。近藤は反動を利用してマウントを返そうとするが、気付くと近藤はうつ伏せに。そこから、腕をするりと首にかけるとスリーパー。
しばらくして、近藤は力なくタップ。ホジャー、近藤に何もさせずに、2分足らずで完勝。
解説の菊田とTK、ホジャーの技術を解説しようとするが、言葉が見つからず、終始半笑いで「凄い」「やった人間にしか分からない上手さ」と。絶句とはこのことか。
なんというか……凄いものを見た。
総合の技術がこれだけ進歩したにも関わらず、「何で、それで勝てる!?」みたいなシンプルな技術で近藤をスリーパー葬したホジャー。
これを大きな画面で、リアルタイムで見れただけでもチケットを買った甲斐があった!
ホジャー、日本でのONE MORE TIMEはあるんだろうか?


メインイベント ヘビー級
ジョシュ・バーネット VS ジェフ・モンソン


ジョシュ、入場曲はもちろん「愛を取り戻せ」。パンクラスのベルトを巻いて入場。
友人だという二人。金網の雪ダルマ、ジェフ・モンソンは正直やり辛そう。
1R、微妙な距離での打撃戦。ジョシュは、ソバットを見せるもハードヒットはせず。モンソンの固い守りに有効打は出せず、逆に、終盤にモンソンが放ったフックがジョシュのテンプルにヒット。
2R、モンソンがテイクダウン。ジョシュは足関節狙いで、場内を沸かすも、それ以上に派手なアクションは起こせず。
3R、グラウンドで相手の口元を押さえたりと、いやらしい攻め方を見せていたジョシュだが、最終ラウンドでも、モンソンをコントロール。ラスト10秒で、アンクルホールドが極まりかけるが、ゴング。
判定はフルマークでジョシュの勝利。モンソンの鉄壁のガードと、魅せる試合をしたいジョシュのスタイルがかみ合わない試合だった。
試合後、ジョシュは反省の言葉を口にしながらも、〆のポーズとして、
「イチッ、ジュウ、ヒャク、センゴクセンゴク!」
というアクションをレクチャー。
その余りのダサさに、場内大爆笑。k、kamiproめ〜(笑)