ジャン=リュック・ゴダール「はなればなれに」

はなればなれに [DVD]
早稲田松竹にて、同じくゴダールの「彼女について私が知っている二、三の事柄」との合同上映。


ゴダール作品としてはストーリーが分かりやすいとか、クライム・コメディーとしてきちんとしている云々よりも、主演のアンナ・カリーナが圧倒的に可愛いくてお馬鹿。
この少し思慮の足りない(でも根は純)女主人公の存在が、この映画を圧倒的に「分かりやすい」ものにしているのではないだろうか?
映画のハイライトであるダンスシーンと、突拍子のないギャグの数々も楽しい。


同じ犯罪ものでも、同監督の「メイド・イン・USA」は見ていてかなりツライものがあったが、これは良い!素晴らしい!
ヴィム・ヴェンダースもフェイヴァリットに挙げる作品なとのこと。なるほどね。
ラストシーンは、ギャグかと思ったら、実は「気狂いピエロ」への伏線と予告になっているんだそうだ。
 
大いに満足したので、「彼女について〜」は見ずにそのまま帰宅。されど、大満足の一本でした。