「わ」で美味しいホルモンをいただいた翌日は、二人で映画。
恵比寿のガーデン・シネマに「パンズ・ラビリンス」を観に行く。
メチャリアルなファンタジー映画ってか、もしかしたらファンタジーですらない映画。徹頭徹尾、グロテスクでダークなストーリーは、それ故に美しい…。
とか、観て数日経った今だからこそ浅はかな意見を、さも知ったような口で言えるが、いや、見終わった直後は相当落ち込んだね!
でも、いかにもサブカル大好き!って感じの女の子を連れて行ったら、喜ばれるかもしれん。
あと、ガーデンプレイスなんて初めて行ったけど、オシャレなトコね。
ガーデン・シネマ、これからおもしろそうな映画が立て続けにあるし、水曜は千円均一で観れるみたいなんで、しばらくお世話になるかも。


映画、観終わった後、スタバで今後の予定をダラダラ話し合う。
結果、秋葉原散策に出かけることに。せっかく行くんだから、「ぷちねんどいど」の涼宮ハルヒを探しに行こう、と言うと、友人のテンションが、明らかに上がる。


…この人、外見・内面両方ともかなりGEEKな俺と違って、アニメなんかとあんまり縁がない人なんである。
佇まいもスッとしてるし、顔なんて同性から見ても、かなりカッコ良い。
(故に、二人で歩いてると、俺のブサイクっぷりが凄まじく浮く)
が、なぜか、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」に登場するキャラクター、「鶴屋さん」だけは異常な程好き。
普段は、「ひだまりスケッチ」や「機動戦士Vガンダム」の素晴らしさを口角泡飛ばし激論する俺に対して「これぞ苦笑!」みたいな曖昧な顔で対応する度量と優しさを持ち合わせてるのに、こと鶴屋さんに関しては、本気と書いてマジになる。
アンドレ・ザ・ジャイアントにガチンコ仕掛けられ、マジギレした時の前田日明みたいな顔になる。
最近、鶴屋さんのキャラソン買うために、普段は絶対行かないであろうanimateに一人で行ったらしいからね。
何が、お前をそこまでさせるのか!
(ちなみに、視聴後の感想は「(声だけだと)流石にキツかった」)


ホントに鶴屋さん、好きなのね。とか思いながら、日比谷線でアキバに移動。
いや、ガーデン・プレイスみたいなトコもいいけど、やっぱ俺はアキバやね。落ち着くわ〜。
数件お店を回り、とらのあなにて「ぷちねんどろいど」を無事発見。
コレクション・フィギュアなんで、運が試されるトコです。
「重さを量る」とか言いながら、メチャ慎重に選ぶ友人。重さも何も初めて買うんだから、中身は分かりようがないだろ〜、とか言いながら適当に選ぶ俺。
思えば、この時の彼の真剣さが、後の奇跡を呼ぶのでした。
とりあえず、僕は2個。友達は1個買ってお店を後に。目抜き通りの、ミスド開封します。
先ずは僕が、「鶴屋さんが出たら、君にあげるから、キョンが出たら俺にくれ(僕はキョン好き)」とか言いながら、一つ目を開封


みくるでした。


続いて、二つ目開封


また、みくるでした。


みくるが二つです。みっくみっくです。まさに「ミックミックにしてやんよ!」です。
そんな、初音ミクしている、僕を尻目に、友人が一つだけ買ったフィギュアを開封…。


鶴屋さんでした。


うっそおん。なぜか、この期に及んで、脅威の引きの強さを発揮した友人。
テンション上がりすぎて、変な発汗を起こすDear Friend。天才。


おぉ、こんなコトあるんや!とかコッチもつられて、テンションが上ります!
まさに、「み・み・みらくる、みっくるんるん」です。
そんな「ハレハレ愉快」気味な友人は、お目当ての鶴屋さんが手に入って、余裕が出たのか?
みくるがダブった俺のために、もいっこ買ってトレードしてあげる、と。
すげぇ!勝者の余裕だ!
んで、もう一度とらのあなに。
「何が欲しい?」って言うんで、「できればキョン」とお願いしたところ、また箱の重さを調べ始める友人。
だから、なんなんだよ、その儀式は!(笑)
また、一個だけ買い、お店の外で開封


俺としては、そんなに偶然は重ならないだろうし、またみくるが出て「うわ〜三個目や〜」とかに、なれば笑いとして美味しいなぁ、くらいに思っていたのですが、いざ開けてみると…。


キョンでした。


うおぉっ!スゲェ!…ねぇ、それ、何てスタンド能力?ってか、お前は一体何の悪魔の実を食べたのか!?
みくる一個と、キョンをトレード。
夜のアキバを、鶴屋さんとみくる片手に友人は、群馬に戻っていったのでした。
凡人からすれば奇跡ですが、友人からすれば「簡単なんだよ〜こんなの〜」ってトコでしょうか?天才。


まぁ、そんなこんなで楽しい二日間でした。
未来にもあるのかな、勇気と希望。