考えるんじゃない、感じるんだ

久々にDVDで映画。
デビッド・リンチ監督、ニコラス・ケイジ主演の「ワイルド・アット・ハート」を見る。
物語冒頭から、相手の脳ミソが出るまでボコボコにして、素手で人を撲殺するニコラス。
最初の一時間は、ひたすら喫煙とニャンニャン(死語)以外やらないニコラス。
ヘビ革のジャケット着て、スラッシュメタルに合わせて踊りまくるニコラス。
物語のラストで、(以下ネタバレ)ヤンキーに絡まれ、ボコボコにされた挙句、魔女の幻覚を見て、真実の愛に覚醒(どう考えても、ヤバイよ、それ!)。ヒロインの名前を絶叫しながら、全力疾走する、脳内麻薬出まくりのニコラス。
んで、彼女発見→道路の真ん中で突然プレスリーの「ラブ・ミー・テンダー」を歌い上げる、やっぱりアドレナリン出すぎのニコラス。

そんなニコラスも含めて、まともな人間がほとんど出てこない、変態とフリークスだけで構成されたリンチワールド全開の映画。
ジャケ裏の解説だけ見て、「おっ!トゥルー・ロマンスみたいな映画かな?」と思って借りた僕がバカでした。
ストーリーよりは感性で楽しむ一本だと思うけど、嫌いじゃないです。
僕は、楽しめました。