テクノの間口って

 
NEU
 
Perfumeの登場によって、早い内からテクノ、ダンス・ミュージックに触れられる世代っていうのは、今年24になる僕から言わせてもらうと、本当に羨ましい限りだな、と。


僕が、初めてテクノ的なモノに触れたのは、音ゲーでも電気GROOVEでもなく、POLYSICSでしたからね。それも、ナンバー・ガール主催のイベントが地元で開かれた時に、ゲストで出てたのを見て、「何じゃ、コリャ!」と衝撃を覚えたという。


つまりは、純粋なテクノ・フィールドからの接近じゃなくて、ジャパニーズ・オルタナ畑からの発見。
熱心に聞いてたわけではないけど、リアル・タイムで音の変遷を見れた、くるりスーパーカーにしてもそう。単純に、嗜好の問題、地理的な問題なのかもしれないけど、テクノなんて高校生になるまで触れるきっかけすらなかったですからね。TWO-MIXくらいならあったけど。


電気をリアル・タイムで聞いてる人って、今20代後半〜くらいですよね。
今、20代前半〜半ばまでの、就職氷河期世代でもなく、ゆとり世代でもない年齢の人たちって、それこそ、テクノ聞くのに、スーパーカーくるりPOLYSICSが間口になってる人たちって結構多いんじゃないかな?
電気の「VOXXX」は、高校生の頃だったと思うけど。
僕の周囲では、ゆらゆら帝国からSUICIDE〜CAN、NEUにはまってテクノに行ったヤツもいたし、何気に、ジャパニーズ・オルタナからの影響はデカイですよ。


そうはいっても、そこはやはり傍流としてのロックですから、純化はしていない。でも、Perfumeは違う。
純粋に、テクノ、クラブ・サウンドから、リスナーにアプローチしてますからね。
iPodが無かった時代に多様なロックを聴きつつも、何だかんだでバンド・サウンド固執する20代半ばの人間と、今Perfumeをバリバリ聞いて、テクノサウンドに親しみ多感な時期を過ごしてる10代の人間。
このジェネレーション・ギャップって実はメチャクチャでかくて、今後クリエイティヴィティの面で凄く大きな差ができていくんじゃないかな?




でも、改めて思ったけど、やっぱ凄いよ?POLYSICS
ルックスDEVOに代表されるNEW WAVEラブと、アルバム・タイトルに「ノイ!」「ENO」とかつけちゃうテクノラブ。
リーダー、ハヤシさんのキャラクターも最高だし、誰か90年代後半の日本のロックシーンと、クラブ・ミュージックの流れをまとめてくれないかなぁ。