古典中の古典ですが…。

アルフレッド・ヒッチコックの「サイコ」を観る。
ヒッチコックは、僕が、大好きなミュージシャン、ロビン・ヒッチコックが、その名を拝借していたり、何気に僕と誕生日が一緒だったりして(あと、猪木のモノマネでお馴染みの春一番も一緒)、妙〜な親近感(巨匠に対して、めちゃ失礼)を持っている監督です。


この映画で、最も有名なのは、やはりシャワー室での殺人シーンですよね。
さまざまな人によって、指摘されていることですが、この印象的なシーン。
実は、凶器の包丁が、直接肉体に突き刺さる絵ってないんですよね。
ムチャクチャなカメラアングルと、はやいカット割りによって、肉体の破壊シーンや傷口が、描写されないまま、被害者が息絶える、という。
ホラー映画の金字塔、「悪魔のいけにえ」でも、凄惨な殺人が次々と行われるにも関わらず、よく見ると、チェーンソーが肉体に食い込む絵ってないんですよね。
本当の恐怖っていうのは、そういうストレートな表現ではなく、もっとイメージ的、心理的なものだと、ヒッチコックは分かってたんでしょうね。


今から、数十年も前にですよ?


完璧過ぎて、そこが欠点と言えば欠点なのかも知れませんが、何度見ても凄い映画であることを再認識させてくれます。
あと、個人的には、ベイツ・モーテル内でのドラマよりも、序盤の大金を巡るサスペンスの展開が好き。
いかにも、粘着質な警官とか、大金盗んだ女性が不安のあまり妄想を募らせるシーンとか。
で、ベイツ・モーテルで、殺人鬼ノーマン・ベイツと話し込んでる内に、改心して、街に戻ろうとするんだけど、殺されちゃう。
天才ですよね。話の構成が。


関係ないけど、この映画観た後に、昨夜録画してた「さよなら絶望先生」見たら、サイコのパロディーやってた。


何?このシンクロニシティー(笑)。