ブコウスキーにハマる

パルプ (新潮文庫)

パルプ (新潮文庫)

ありきたりの狂気の物語 (新潮文庫)

ありきたりの狂気の物語 (新潮文庫)

 
以前、読んだバロウズ裸のランチ」がおもしろ過ぎて、20歳を越えてからアメリカ文学ファンになってしまった。
今、とにかくチャールズ・ブコウスキーの小説にハマっていて、電車の中、会社の昼休み、気だるい午後(有閑マダムが持て余すアンニュイなものではなく、ただ単に暑くて気だるいだけ)など、とにかく時間をみつけては読み進めている。
一番最初に読んだ「パルプ」は、あまりの話の荒唐無稽さに、グイグイ話に引き込まれ図書館で借りたその日に読み終わり、続いて短編集へ。
本日の読み物は「ありきたりの狂気の物語」、これまた話に引き込まれ、ついつい夢中になって読んでいたら、もう降りる駅だ。
慌てて、電車から飛び降りたら…。






ポケットに入れたハズの定期券がない。




弱った。
買ってまだ、一か月も経っていない定期で、まだタップリ二か月は使えるヤツだ。
どうせ、見つかりっこないと思うものの貧乏根性丸出しで、今来た道を逆戻り。
もちろん、車中ではブコウスキーの単行本に目を落とす。
駅の拾得物置場に行くも見つからず、JR駅員の素っ気ないにも程がある対応に腹をたてつつも…最終的には、まぁ、いいやという境地に落ち着く。
よーするに、人生はくだらないことの連続で、この手のアンラッキーなんて人生にはありふれていることだ。
競馬でスッたとでも思って、アッサリあきらめるさ!と、僕は、愛するブコウスキーの如くクールに諦めたのだった…。





というのは全て嘘で5時間ほど経過した今でも未練タラタラだったりする。
我ながら、みみっち過ぎて泣けてくる。
憧れのパンクス、無頼派への道は遠い。