スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師@吉祥寺東亜興行チェーン

う〜ん、なんだかんだで僕は好きだった!
この映画は、きっとティム・バートン流の、80年代B級スプラッター・ホラー映画へのオマージュ作品なんじゃなかろうか?
劇中で、ゾンビのパロディーシーンもあったし、物語のラストで返り血を浴びて血まみれになったジョニー・デップが、地下室に降りて行く場面なんて「死霊のはらわた2」みたいだ。


だからこそ、何でミュージカルなの?って気はするんだがなぁ。う〜む。


序盤こそ、重々しい空気感の中で始まり、「岩窟王」みたいな復讐劇なのかな?と思わせておいて、ジョニデ復讐に失敗するや否や、全く無関係の人間を次々に殺しまくる!


え〜、全然感情移入できないよ!?


死体をムチャクチャな方法で処理する、ヘレナ・ボナム=カーターともども行動がトンパチ過ぎて理解不能
正直、見終わった後、美術と劇中歌以外はあんまり印象に残ってないのだけれど、そこはかとなく漂うB級感覚が、自分にはどうしても嫌いになれない。そんな一本でした。
CGバリバリにも関わらず、血のりは出し惜しみせずジャンジャン使ってるしさ。


ティム・バートン×ジョニデ(って書くと、やおいカップリングみたいだな)の作品は、「エド・ウッド」が最高に好きで、他はアンマリorそもそも見てない、という自分でもコレは楽しめました。