かんなぎ 第10話「カラオケ戦士 マイク貴子」

 
先週、先々週と脚本が倉田英之先生ではなかったせいか(?)、悪くはないんだけど、個人的には妙に違和感のあった「かんなぎ」。
 
で、今週は倉田先生の脚本回だったんですが、30分カラオケの密室の中で話が展開するという、非常に斬新な回でした。
 
で、見ましたか? 劇中のアレですよ、アレ。「らき☆すた」のパロディー? いやいや、そうじゃなくて、貴子先輩の尻ですよ。尻。
 

 
なんか、カラオケの振り付けに合わせて、ありえないくらいお尻が強調される&メチャクチャ動くんですよ!
もう、今まで散々胸が小さいとか、大きいとかを劇中でネタにしていたのが、実は壮大な前フリだったんじゃないかな、と思えるほどの奇跡的な尻回でした。しかも、EDの曲は「しりげや」のテーマソングでした。……もしかして、狙ってます?
 
女は胸じゃない!
 
と、
 
女は尻だ!
 
という、原画家の魂の叫びを聞いた気がします。
 
ヤバイ、もう最終回も間近だというのに、今回のエピソードで完全に貴子先輩に惚れた……。
 
なんか貴子先輩が主役で、秋葉君とデートする、みたいなハッピーな同人誌があったら欲しい。
 

拝啓、ポール・W・S・アンダーソン様、いつもボンクラな映画を作ってくれてありがとうございます

 

 
ポール・W・S・アンダーソンの「デス・レース」を観てきましたよ。
 
今回はいつも以上にネタバレ多めの感想ですので、以下収納しておきます。
 

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映画「American Teen」を観に行ったら……。

 
諸事情で、ちょっと東京を離れて、田舎の方で過ごしています。
生活する分には全く問題ないのですが、映画館が東京に比べて圧倒的に少ないのが不満です…。
 
とはいえ、作品の絶対数が少ない中でも興味のアンテナに引っかかる作品はあるわけで、
MTVの音楽番組で宇多丸師匠が絶賛していたのと、登場人物の一人であるgeek(オタク野郎)の少年のルックスが余りにもエモかったので、
 

↑こいつ
 
米国のドキュメンタリー映画「American Teen」を観に行くことにしました。
で、今日はりきって劇場まで足を運んだのですが……。
 
こっちの地域での上映はすでに終わっていました。
 
何てこった!
 
どうやらコチラでは、一週間限定の上映だったようです。
 
東京では、ちょいマニアな作品や、ニッチな映画でも単館上映で一ヶ月とか普通にやっているので、
その感覚で行ったばかりに無駄足を踏んでしまいました……。
 
今、ちょっとだけ東京が恋しいです。
 
 

う〜ん…。

最近、心惹かれる映画がない…。
今年は映画の当たり年じゃないかっていうくらい、おもしろい作品の公開が続いたんだけど、自分の中ではちょっと一段落って感じ。
 
今月に入って、「デトロイト・メタル・シティ」、「スカイ・クロラ」と立て続けに日本映画の良作を観て、
 
「邦画いいじゃないかっ!」
 
って、鶴屋さんチックに思ったんだけど、
 
TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」キャラクターソングVol.4 鶴屋さん(cv松岡由貴) / 青春いいじゃないかっ!

 
その後が続かなかったんだよな〜。
 
だもんで、今のところは来月公開される、ミシェル・ゴンドリーの新作「僕らのミライへ逆回転(BE KIND REWIND)」(公式サイト)だけが心のモチベーションです。
 

 
日本の公式サイトのトップで、馬鹿な格好しているモス・デフが愛しすぎる。
 
しかし、モス・デフジャック・ブラックって絶妙な組み合わせですね。
これが、何かギャングスタ・ラッパーとかだったら、多分僕は観る気失せてたと思います。
インテリ社会派ラッパーを持ってくる人選の妙。
 
うぅ…早く観たいよぅ!
 
11月には、ロメロの新作ゾンビ映画も公開されるし、コレもメチャクチャおもしろそう!
 
特に観たい作品が無い今の内に、お金を節約しておかないと…。
 
 

夏フェスに大切なこと〜夏のソラ〜

もう先月の話になってしまうのですが、引っ越しの準備で慌ただしい合間を縫って、FUJI ROCKに参加してきました。
日帰りで二日目だけの参加だったのですが、本当に良い思い出ができました!
お目当ては、ALL、マーク・スチュワート、SPARKSの3バンド。特にALLは、結構ギリギリになって出演が発表されたのに、それを見て参戦を決めたくらい観たかったバンドなのですよ。
 
行きは東京駅から新幹線で、越後湯沢に着くまでは週刊プロレスを熟読。
 
隣に座ったのが、「夏休みにお婆ちゃん家に一人で行くもんね!」的オーラが漂う、日本の正しい夏休みの小学二年生って感じのガキンチョだったんだけど、この子は芥川龍之介蜘蛛の糸(小学生低学年向けに分かりやすく書き直されたヤツ)や、ルブランの「ルパンの大失敗」を読んでいて、結構屈辱でした。
 
明らかに、小学生の方が高尚なモンを読んどる!
 
が、何故か途中からこちらが読んでいる週刊プロレスに食いついてきて、隣の席から顔を出して覗き込んでくる。
…いったい、ミスター雁之助単独インタビューのどこに、小学生を惹きつける要素があったのだろうか?謎だ。
妙に愛嬌のあるガキンチョだったので、いっそのこと週プロあげちゃおうかと思ったが、声をかける前に長野で下車してしまったのだった。
 
越後湯沢までは、シャトルバスで移動。越後湯沢の駅前ではキヨシローが大音量でガンガン流されていて、ちょっと切なくなった。
バスの中では友達とメールで連絡を取り合う。実は、群馬に住んでいる友人が、イベントで使う機材の貸し出しの仕事で、苗場に来ているのだ。
ちなみに、この時点で家を出てから六時間が経過。
 
無事に会場に着くも、件の友人がいる場所が分からない。確か、レッド・マーキーの傍って言っておったのだが…。
携帯で連絡をとりあうとするも、人が多すぎて電波状態が最悪&周囲の音がうるさくて、なかなか要領を得ない。
結局、友人に持ち場を離れてもらい、レッド・マーキーの前まで迎えに来てもらったのだが、友人の仕事場所というのが、関係者以外立ち入り禁止の場所なのであった。
 
…。
 
そりゃ、分からんわ!(笑)
 
  
ALL@ホワイト・ステージ
友人は持ち場から離れられないため、レッド・マーキーのテント裏という非常にマニアックな場所を活動の拠点とする。
グリーン・ステージ前の芝生の上とかならまだしも、FUJI ROCK感ゼロのスポットに溜まる辺りが実に我々らしくて良い。
しばし友人と喋った後、ALLの出演に合わせて、ホワイト・ステージへと移動を開始。
 
無事に最前列をGet! ワクワク…。
 
いや〜ALLメチャクチャ良かったですよ〜^^
ドラムのビルはゴリラの如く太ってしまっていたが、手数の多いドラミングは最高にカッコ良かった!
ただでさえ、大好きなバンドを見れた喜びで感無量だというのに、ヤツらときたら、二曲目に「Dot」をやってくれるんだもん。

ALL / Dot


まさかとは思ったが、イントロが流れた瞬間、俺号泣!
サンゲリアのTシャツ着て、最前列でかぶり付きで見てる東洋人がいきなり号泣し出したので、目の前にいたセキュリティーの外国人は完全にドン引きだったが、いや〜、ALLやDESCENDENTSを夢中で聴いてた高校生時代を思い出してね(照れ)。
モッシュサークルで巻き上げられた砂埃や、周囲のダイバーの猛攻を耐え抜き、ラストまで最前列で堪能。
 
ちなみに、この時点で体力を使い果たした(笑)。
 
 
Mark Stewart & The Maffia@オレンジ・コート
ALLが素晴らし過ぎたので、後先考えずはしゃぎ過ぎた結果、もうこの時点で体力の残量がゼロに!
レッド・マーキーの友人ところへ戻り、冷たいモノでも飲みながらひたすらお喋り。アニメ「スケッチブック〜full color's〜」の神谷先輩が可愛すぎてしょうがないとか、ロック感ゼロのアニメ話を延々聴かせる。
 
ちなみに、とうにお昼を過ぎているというのに、友人も僕も暑さ&疲れのせいで食欲が全くない。そんな状態なんで、お目当てのマーク・スチュワートの出番まで、ダラッダラッ! ひたすらダラッダラッ! …なるほど! シエスタってこういうことか!(絶対違う)
ADFとか他に観たいアーティストもいたものの、ALLのLIVEが想像以上に良かったため充実感と疲労で、そのまま夕方までノンビリ。
辺りが若干暗くなってきた頃に、ようやく友人と別れ山の方へ向かう。
オレンジ・コートに向かう途中で、フィールド・オブ・ヘブンにてフラワー・トラヴェリン・バンドの復活ライブを観る。
エレクトリック・シタールの音色と、ジョー山中のハイテンションに感動。
 
オレンジ・コートに着いた頃には、疲労の余りゾンビみたいな顔になっていたが、マークはこれまた最前列を確保。
何と言っても、あのThe Pop Groupのヴォーカリストであり、バンド解散後もその独特の音響で真にオルタナティヴな活動を続けるカリスマのLIVEが観れるのだ。これは、見逃せるわけがない。
 
ホイス・グレイシーそっくりなギタリストと、ジャマイカンなベーシストが放つエフェクトかけまくりで、ほとんどノイズに近い音像と生ドラム&打ち込みのビート音をバックにマーク先生登場!
正直、CDだけ聴いて、ポップ・グループ時代は「ひ弱なインテリ青年」という印象を持っていたのだが、マーク・スチュワート、かなりの巨体で驚いた(たぶん、190以上ある)、上半身は素肌にアーミージャケット(防弾チョッキ?)という異様な姿で現れ、ギターソロではステージの上で仁王立ち。
…ヤヴァい! 単純にカッコ良い!
バックバンドのThe Maffiaの連中も動きや音がイチイチ頭がおかしくて素敵だった。
ALLの音は、単純に「楽しめる」ステージだったけど、マーク・スチュワートは、暴力的なまでの音響とカリスマ性で観客を圧倒して見せた。「ロック」としか言いようがないパフォーマンスに感動。
あと、疲労&マークに圧倒されたせいで、この時点で私、完全にゾンビ化。
 
 

SPARKS@オレンジ・コート
マーク・スチュワートに圧倒された後は、続けてオレンジ・コートでSPARKSを観る。
いや〜、変態兄弟最高!
ステージの後ろにスクリーンを置いて、そこに様々な映像を流しながらシアトリカルなパフォーマンスを行うんだけど、コレがもう最高にセンスがあって、観客大爆笑。
で、弟のあの驚異のハイトーン・ヴォーカルもレコード異常に表現豊かだったし、複雑なコーラスとかもステージで再現しようとするんですよ!
完全にエンターテインメントとして完成されたステージングに先ほどとは違った意味で、これまた感動。
いや〜、心の底から楽しませてもらいました! ゾンビ化していた僕も、ニコニコだ。

音楽ってヤツは、本当に色々な表現方法があるんだな〜。
 
SPARKS、アンコールまでしっかり見た上に、山のてっ辺にあるオレンジ・コートから麓まで降りるのが大変で帰りのバスに乗り遅れそうになって焦ったが、何とか間に合う。
で、気付いたらほぼ丸一日何も食べてなかったことに気付いた。
よくBlogのロックフェス・リポートとかで、「屋台でこんなん食べました」的なレポがあるが、あれあの暑さの中でよく食べれるなと羨ましく思う。石ちゃんか、君たちは!
 
夏フェスを楽しむのに必要なのは、何より体力と丈夫な胃袋なのかな、とか帰りのバスの中で思ったり(笑)。

ともあれ、貧弱なぼくでも楽しい経験ができました。